”造園業の資格を取る”ということ
造園業をやっていくうえで必要になる資格がある。
単純に重機や機械の使用に必要な資格。
施工管理技士の様な現場監督として必要な資格。
技能士の様な職人の技能レベルを表す資格。
造園業は、この様に多種の資格を持つ事で任せて貰える仕事の幅が広がるのです。

作業に必要な資格
造園業では、日々の作業に必要な資格がいくつか存在します。
例えば、
・小型移動式クレーン
・玉掛け
・高所作業車
・車両系建設機械
などが代表的です。
これらは単純に「持っていると便利」というものではなく、作業内容によっては資格が無いとそもそも従事できない場合があります。
例えば、重い庭石や植木の搬入据付。
この時には小型移動式クレーンや玉掛け、車両系建設機械の資格が必要になってきます。
”資格は無いけど運転はできる”と言う職人さんもいると思いますが、うろ覚えの知識や無資格での運転は危険が伴います。
折角の重機の腕も資格がなければ力を発揮できないので、運転できるなら資格を取ることをお勧めします。
現場監督に必要な資格
ある程度経験を積むと、今度は現場全体を見る立場になることがあります。
その際に必要になる代表的な資格が、
・造園施工管理技士(1級・2級)
・土木施工管理技士
・職長・安全衛生責任者教育
などです。
特に施工管理技士は、公共工事や一定規模以上の現場での”現場代理人”と言うポジションに就くために必要な資格です。
現場代理人は職人として手を動かすだけではなく、現場全体を管理する能力が求められます。
つまり、資格を取ることで「作業者」から「管理者」へ役割が広がっていくのです。
会社の規模が大きくなればなるほど、この管理者と言うポジションに就くことが出世への第一歩になります。
また独立を考えている人は500万円以上の工事を受注するには”建設業の許可”が必要になります。
この建設業の許可を取得するには施工管理技士の常駐が必要となるので取っておきたい資格の一つです。
技能レベルを表す資格
造園業には、自分の技能レベルを客観的に示す資格もあります。
代表的なのは、
・造園技能士(1級・2級・3級)
・街路樹剪定士
・登録造園基幹技能者
などです。
技能士は、いわば職人としての基礎力や実務経験を示す資格です。
特に1級ともなると、一定以上の経験年数や知識、実技能力が求められます。
もちろん資格があるだけで腕が保証されるわけではありません。
ただ、自分が積み上げてきた経験が間違っていなかったと言う自信にもなります。
腕試しの意味合いも有るので是非挑戦してもらいたい資格です。
特殊な資格
造園業には少し専門性の高い資格も存在します。
例えば、
・農薬管理指導士
・植栽基盤診断士
・樹木医
などです。
病害虫対策や土壌診断、樹木の健康状態の確認など、より専門的な知識が必要な場面で役立ちます。
造園業は単に木を切るだけではなく、木を管理し育てる仕事でもあるため、この様な資格が活きる場面も少なくありません。
特に樹木医は全国で3000人程度しか取得者がいない資格なので持っていればどこの会社でも重宝がられるでしょう。
資格は持つだけでは意味がない
ここまで様々な資格を紹介してきましたが、一つだけ勘違いしてほしくないことがあります。
それは、”資格は取っただけでは意味がない”ということです。
先述で”重機の運転ができても資格を持ってなければ腕を発揮できない”と言いましたが、逆もしかりで、資格を持っていても現場で重機を乗りこなせない様では評価に繋がりません。
玉掛けの資格を持っていても、実際に安全に合図や吊り作業ができなければ意味がない。
施工管理技士を持っていても、現場を回せなければ意味がない。
当たり前の話ですが、資格はゴールではなくスタートなのです。
資格取得によって任される仕事の幅は広がり、責任も増え、求められるレベルも上がります。
だからこそ、資格取得をただの肩書き集めで終わらせず、自分の仕事にどう活かすかまで考えることが大切なのです。
資格を取ること自体は決して無駄ではありません。
むしろ造園業においては、自分の可能性を広げるための大切な手段だと思います。
ただし、資格を取ったから一人前になるわけではない。
現場で経験を積み、その資格に見合う技術や知識を身につけて初めて意味を持つのです。
"資格をとる"ということは、そのためのスタートラインに着くことなのだと思います。
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